ではでは、前のブログに書いていた通り、日本に戻っての感想を…。
書きたかったんですが、記憶が遠くなってしまって苦笑。
(広島に行ったり、山登りしたり、フクロウカフェ行ったり…、感想を書きたかったんです笑!)
でも、ただいまPrelimsという博士課程への進学をかけた試験勉強真っ最中で、頭のモードが勉強になっているので、真面目モードで書きたいと思います。
というわけで、この前、日本にいる後輩との研究相談の一部を抜粋したいと思います。
(決して楽したいわけではないですよ…笑。)
分野の違う人にも、工学者の自分がどんなこと考えているのか少しわかってもらえたら幸いです。
①「研究」と「開発」の違いについて
まず、自分がよく書かれていると思うブログをごらんください(ここをクリック)。
このブログで書かれているように「システム」には複数の「技術」があります。
①-1「開発」について
大きな会社であれば、個人的な意見としては、どういう「システム」を創るかが非常に重要です。
そして、会社では、「製品」=「システム」であり、「製品」をつくることが「開発」であると思っています。
このとき、極端な話、システムにどういう技術を用いるかなんてどうでもいいんです。
なぜなら、A社やB社がすでに「技術」を持っていてつくってもらえるなら、安くて正確な方に外注すればいいんです(なぜなら、安い方が客のニーズを満たすから)。
また、C社しかできない技術があるなら、会社ごと買収して製品をつくるということも一案です。
G社がロボットのスタートアップを軒並み買収したのと同じことです。
つまり、「開発」とは、客のニーズを考え、ニーズを満たす「システム」をつくることです。
そのため、必要となる「技術」をブラッシュアップして編集し、まとめていく能力が必要となります。
また、ジョブスのように、客の(潜在的なものも含めた)ニーズを形にできる創造力、いろいろな人・会社を巻き込める力も求められます。
①-2「研究」について
上述のように、「開発」における「技術」は、要素の一つでしかありません。
一方、アカデミックな研究室では、
①新たな「技術」を発見・開発すること
②みんな(100年後の人等含む)が、その「技術」を使えるように説明書(論文)を書くこと
が求められます。
「システム」ではなくて、「技術」を求めること、これが「研究」です。
(注:あくまで一個人としての見解です。)
(研究費の申請書等々のためにいろいろ考えなきゃいけないのですが…苦笑。)
それよりも、自分の研究の結果が世界で初めての技術であり、それが多くの人に影響を与えるものであることが重要です。
そのために、いろいろな文献を読んで過去の研究成果との違いを知ることは非常に重要であり、多くの人に使ってもらえるように、より抽象的な概念に落とし込めるかも研究者としての腕の見せどことだと思っています。
①-3例
例があったほうがいいかと思ったので、とてもおおざっぱに例を示します。
(医学的なことをモノみたいに書くので、不適切な表現があったらすみません。)
(また、専門知識がないので、誤った部分があるかもしれません。)
ご存じ、山中先生は、iPS細胞をつくるという素晴らしい「技術」を発見し、論文という説明書を書いて、他の医学研究者たちもみんなが再現できたので、その功績が称えられ、山中先生はノーベル賞をもらいました。
では、仮に、どこかの筋肉が委縮してしまって腕を動かせなくなったとしたら、このiPS細胞の「技術」単体を求めますか?
違いますよね、この場合、「委縮してしまった筋肉を取り換える」ことがニーズですよね。
すると、このニーズにこたえるには、①筋肉を再生するiPS細胞をつくる技術、②iPS細胞を培養させ、筋肉を再生する技術、③再生した筋肉と取り換える技術、のように、すごく大ざっぱに捉えても、iPS細胞の「技術」は、一つの要素技術にしかならないわけです。
そして、このニーズに沿うように、製薬会社や病院が一連の「システム(治療法)」を組むことが「開発」にあたるというわけです。
まだ、①しか書けていないのに、だいぶ長くなってしまったので、また今度に…。
たぶん、そのうちこの記事も更新するようにがんばります。
というか、来月にはPrelims合格していますように!!
p.s.
企業のニーズにこたえるようにして技術が発展してたりもするので、「開発」と「研究」については簡単に切り離せて考えるものではないです。
ただ、両者の考え方のベースの違いをわかってもらえたらと思います。