このあいだ、とある大学生の感想文を添削していたときに思ったことを、備忘録的に書いておきたいと思います。
というわけで、「りんご」について書かれた本を読んだ感想文として、ありがちな文章と修正した文章を簡単に書いてみます(内容については適当に書いていますのであしからず)。
まずは、ありがちな文章から。
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この本は、りんごについて書かれていました。
りんごにはたくさん品種があることがわかりました。私は「○○」を食べたことがあるので、次は「××」を食べたいです。→「りんご」の品種について
りんごは甘かったり、すっぱかったりすることがあることがわかりました。甘いりんごを食べたいです。→「りんご」の味について
これから、私は真っ赤で瑞々しいリンゴを探したいと思います。→「りんご」の見た目について
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上述のように、本の内容である「りんご」について書かれているものの、ひとつひとつの段落が違った観点になっています。(各段落が本の各章について書かれている感じですね。)
これを、「りんご」の味に注目して、全体の文章を書いてみます。
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この本は、りんごについて書かれていました。
りんごにはたくさん品種があることがわかりました。その中で、私は「○○」を食べたことがあります。食べた「○○」はすっぱかったので、りんごは嫌いだったのですが、甘いりんごがあることがこの本でわかりました。なので、今後はいろいろな品種を試しつつ、おいしいりんごを見つけたいと思います。
特に、真っ赤で瑞々しいりんごはおいしいりんごだと思うので、見た目を重視して選びたいと思います。また、自分と同じように、すっぱいりんごを食べて嫌いになった人もいると思います。そのためにも、おいしいりんご探しに精を出したいと思います。
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読んで違いがわかりましたか?(上手く違いについて書けていなかったら、すみません…。)
後者は、前者と違い、リンゴの味に注目して書いた結果、全体的な色の割合が緑で、文の最初である導入部分あたりに黄色や水色がある程度です。
このように、部分部分には異なる色(内容)があっても、大きく見たときに、色(内容)が統一されていないと単純な情報の羅列なので、人の頭には入りません。
「どうすればよくなるか?」というと、本からの単純な引用をやめましょう。
本と同じ内容を書けば、スペースはすぐに埋まるものの、情報しかなくなります(=色が違う段落が増えるだけ)。
一般的に、感想文に求められることは、本の「要約」ではなくて、本を読んで「何を考えたか」です。
なので、例えば、「~という言葉が印象的でした。」だけで終わらせずに、「~という言葉が印象的でした。なぜなら、~と思うからです。」のように理由を加える等のことをしましょう。
添削したときは、細かくコメントしたのですが、一般的なところだとこんなところでしょうか。
てなわけで、簡単ですが、このへんで。